ドイツで新たに携帯電話やスマートホンを買う(新規契約)場合、高額な一括払いにしない限りは。最低1年か2年の縛りがあるので、私のように短期の滞在者にはあまり向いていません。そもそもパスポートだけで買えるかどうかも分かりません。その代り、安価で購入も簡単なプリペイドSIMも沢山売られているので、そちらのほうが便利です。
ショップ
町中どこにでも見かけますが、例えば中央駅から東に向かいながら、Karlsplatzを通ってMarienplatzに向かうまでの間に、T-MobileやVodafone、O2などの大手キャリアや、その他携帯電話のショップが沢山見つかります。SIMロックフリーの携帯電話やスマートフォンで使えるプリペイド式のSIMカードは、それらの店で10€ぐらいで購入することができます。ショップは沢山ありますが、このエリアは多くの旅行客が訪れ、携帯電話ショップの中も外国人旅行客のような人が沢山います。外国人にも利用しやすい反面、時間帯によっては大変混雑しています。
SIM購入
私はT-MobileでSIMを購入しました。大手ならどこでもいいと考えていたので、とくに理由はありません。私は日本からSIMロックフリーのスマートフォンを持参したので、それに入る通常サイズのSIMを買いました。新しい機種ならmicroSIMが欲しいと言えば、合うものを出してくれると思います。
店にはプリペイドSIMの空ケースが山積みされていて、2種類ありましたが15€のパッケージを選んで、これで通話とインターネットが使いたいけど、大丈夫か?と聞くと、それならこっちの安いほうでも同じ内容だからおすすめですと言われ、あまり深く考えずに安くて同じならいいかと思って安い9.99€のほうにしました。
購入したものはXtra Tripleというパッケージで、Internet(100MBまで上限あり)のほか、SMSと通話が使えるようになっています。SIMには10€にボーナスで5€がおまけで付いてきて合計15€が使えます。最初の1か月はここから引かれます。SMSと通話はT-Mobileの利用者間は無料で、それ以外はお金がかかり、この料金はチャージ分から引かれます。ちなみに、携帯電話を操作して、「*100#」をダイヤルすると、チャージ残高が確認できます。
購入時はパスポートを見せたぐらいで、あとはアクティベーションまで店の人がやってくれました。購入したSIMを入れてスマートホンを起動すると、T-MobileのAPNが自動的に設定されて、InternetとSMSのサービスの設定を促されて(OKを押すだけ)、すぐに使えるようになった。
SIMロックフリーの携帯電話・スマートホン
日本で売られている携帯電話やスマートホンは、通常はSIMロックがかかっていますが、解除できるものもあります。例えばDoCoMoの最近のスマートホン(2011年以降?)は、ドコモショップ店頭で手続きができます。いくらか手数料をとられます。日本国内でも、並行輸入したSIMロックフリーの携帯電話やスマートホンがAmazonや楽天市場などで売られているので、簡単に手に入ります。これらを事前に用意して持参するのも一つの方法です。渡航先で利用できる周波数帯に注意が必要です。
SIMロックフリー端末が無い、あるいは日本の携帯電話はローミング専用で、現地用の電話が必要な場合は、現地の家電量販店の店頭やamazon.deなどで、SIMロックフリーの携帯電話やスマートホンが購入できます。価格は日本と比べていくらか差はあると思いますが、それほど大差ないレベルだと思います。また、携帯電話ショップの店頭でも、端末だけ購入することができると思います。
例えば、Karlsplatzの近くにある家電量販店のSATURNでも、沢山売られています。通話とSMSができるだけのものなら30€ぐらいから、スマートホン(android)でも旧型なら100€ぐらいから売られていると思います。運よくセール品があればもっと安いかもしれません。
現地仕様の端末で注意が必要なのは、言語の問題です。携帯電話は現地仕様(メニューなどがドイツ語)でしょうが、英語表記ぐらいには変更できるのではないでしょうか(たぶん)。androidスマートホンの場合、主要な言語はサポートされているでしょうが、標準で日本語が使えることはあまり期待できません。例外的にXperiaシリーズは現地仕様の端末でも、設定変更だけで日本語表示・日本語入力ができるはずです。他のスマートホンの場合は、アプリ等を入れて日本語化が必要だと思います。「android 日本語化」のキーワードでWeb検索をすると、設定の仕方が見つかるはずです。
チャージの方法(バウチャーを購入)
チャージの方法はいろいろありますが、私が実際に試した方法は二つです。手軽な方法は、スーパーの店頭でチャージ用のバウチャーを購入します。
dmやLIDLなどの町中でよく見かけるスーパーのレジ付近には、各社のロゴと金額(だいたい15€から)が書かれたカードが壁にかけてあるので、自分のキャリアに合ったものを選んでレジに持って行き、お金を払います。レシートの他に、チャージ用の番号が印刷された紙が貰えます。たまにクレジットカードが使える店がありますが、支払いは現金かデビットカードです。
紙に書かれている番号(数字○桁)を、携帯電話の特殊な番号に続けて入力すると、その場でチャージが完了します。携帯電話を使ったチャージ方法は、T-Mobileの場合は「*101#書かれている数値」をダイアルします。
チャージの方法(オンラインバンキング)
銀行口座のオンラインバンキングが使える場合は、携帯電話を操作する必要なく、もっと簡単にチャージすることができます。
オンラインバンキングのメニューに、Handyとかかれているメニューを探します。入力項目は、チャージしたい電話番号と電話会社、チャージ金額の3つです。それらを入力して送金すると、その場でチャージ完了です。Sparkasseとnorisbankでしか試していませんが、ミニマムチャージは15€からでした。
おそらく本人かどうかはチェックしていないので、番号さえ分かれば誰の電話(SIM)でもチャージできると思います(未確認)。
T-Mobile
特にそのまま使う分には関係ありませんが、T-Mobileのサイトでユーザー登録をすると、契約内容の確認や修正ができます。私の場合、利用者の住所などが店舗になっていました。このユーザー登録をすると、3€ぐらいのボーナスがもらえました。プランの変更も、オンラインで手続きができるようです。