国際電話

自分から電話をかけることは無いにせよ、普段の連絡先になっている番号を繋がらない状態にするわけにもいきません。携帯電話の国際ローミングを使えば一番簡単に済みますが、特殊なこだわりから、私は海外では使えない古い端末を延々と使い続けています。国際ローミングをするにしても、不必要な電話で毎回着信料が取られるのは気分がよくありません。現地の携帯電話を連絡先にしたほうが、こちらのほうが国際電話は安いですのでよさそうですが、電話番号が変わったことをいちいち知らせるのは面倒です。

そこで、携帯電話の番号をそのまま使いつつ、通話料金を節約するため、Skypeのオンライン番号を併用してみました。

Skype

ありがちな話ですが、日本国内との通話にはSkypeを使いました。スマートホンにSkypeアプリを入れて、普段は自宅のDSL回線を介して使っていましたが、携帯電話の3G回線でも音声通話なら支障ありません。Skypeに限らずとも、IP電話をPCやスマートホンで使えるようにするサービスを使えば、同じことができるはずです。実際に、通話料だけで使えるサービスも存在しますので、日本国内の番号だけで済むならSkypeを使うよりも安いと思います。

Skypeオンライン番号

通常、Skypeから加入電話や携帯電話へ発信するには、Skypeのクレジットを購入して、国番号+電話番号で発信することができますが、一般の電話から着信を受けるには着信用の電話番号が必要です。Skypeでは「オンライン番号」と呼ばれる有料のオプションがあり、申し込むと1年間有効な日本の電話番号(050で始まるIP電話の番号と同じ)が使えるようになります。オンライン番号にかける側は、IP電話と同じ扱いになるので、固定電話ならなら市内通話の感覚で安くかけられるようになります。

オンライン番号は、2012年5月の価格で年間7,500円かかり、少々高い気がします。しかし、月額プランに入ることで半額になります。月額プランは、毎月の定額料金で、一定時間の無料通話が付いてくるものです。もっとも安いプランでは1か月60分の無料通話で130円でした(2012年5月)。

Skypeのクレジットやオンライン番号も含めて、円建てで払うとかなり割高です。支払い通貨を外貨にするともっと安く。私はドルで決済していますが、オンライン番号は$50で、半額のキャンペーンも同じように適用されます。$1=80円で考えても2,000円ですので円建ての場合(3,750円)と比べるとかなり安くなります。月額プランも、円建てより安くなります。

携帯電話の番号をSkypeオンライン番号に転送

実際は各国のIP電話会社を介して電話番号を買っていることになるので、日本の番号を取得すると、日本のIP電話と同様のサービスが受けられます。IP電話では、全国一律の料金体系なので、。海外でSkypeを使っていても、日本の電話番号を使っていることには変わりないので、携帯電話の転送先をSkype

国内の発信者→携帯電話(Skypeオンライン‘番号に転送設定)→Skypeで着信

オンライン番号のメリット

Skypeの固定電話番号の面白いところは、国ごとに別々が番号が持てることです。日本では050で始まるIP電話で、発信者番号が通知されず使い勝手が悪いですが、海外の現地番号は通常の固定電話と同じ扱いのものが取得できるものが多いようです。一部の国ではその国の住所がないと取得できない場合もあるようですし、とくに制限のない国もありました。ドイツはドイツ国内の住所が必須でした。

いろいろな国のSkypeオンライン番号を持つメリットはSkypeのサイトでも活用例として書かれていることですが、特定の国の一般電話に頻繁に通話することがあれば、その国の電話番号を取得することで、国内通話と同じように使うことができるわけです。私の場合でいうと、日本国内の電話番号を持っていて、ドイツに居ながらにして、日本国内通話一定のサービスが

日本の携帯電話

着信専用で使うこともできますが、時差も大きく、なによりも着信だけでもお金がかかります。不要な電話で課金されるのは気分が悪いので、Skypeを使って転送させることにしました。私はDoCoMoの携帯電話を使っていますが、転送電話というサービスで、無料で指定の電話番号に転送してくれます。転送先はおそらく自由に選べると思いますが、これを国外電話にするのでは金銭的にあまりメリットがありません。先に書いたようにSkypeの国内電話番号に転送させると、携帯電話からIP電話(一般加入電話と同等)にかける料金だけで転送し、ドイツ国内(に限らず、Skypeが使える環境ならどこでも)で着信を受けることができます。

普段からそれほど電話を使わないので、Skypeの有料サービスを使う意義がどれほどあるかわかりませんでしたが、結果的には国内のカード会社や銀行と連絡を取り合うことがあり、同じことを通常の海外ローミングで通話したら、着信料だけでも結構な金額になったと思います。