住居者登録

ドイツで3か月以上滞在する場合は、滞在許可証とは別に居住地を役所に登録しなくてはいけない。Webには現地に到着して2週間とか入居後1週間とか書かれており、どちらが本当か分からないが、早めに登録をしなければいけないことに違いはない。届け出そのものの必要もあるが、この手続きで受け取る書類が銀行口座開設のときや郵便を窓口で受け取るときの証明書として必要になる(特にこれは地味に重要)。ビザは3か月経過するまでに取ればよいが、居住地登録は生活に必要な手続きに必要になるため、早くとったほうが良いと思う。

手続き

住民登録の手続きは、Einwohnermeldamtという住民課のようなところで行う。地下鉄U3/U6のPocci str.駅すぐにある建物で。建物内はいろいろな部署に分かれているが、住民登録は地上階のフロアだった。滞在ビザの取得も同じ建物で行う。

ちょうど昼休みにあたる時間に着いたので、窓口はおろか建物内にほとんど人がいなく、案内もドイツ語で書かれているため戸惑ってしまった。人もいないので散歩がてら回ってみていると、いくつかのアルファベットごとに部屋が分かれている。同じ部門でもイニシャルごとに受付が分かれているらしい。なるほど。"S"のところを探して待っていると受付時間になってので、受付で 住民登録をしたいというと、番号札を貰って呼び出しを待つことに。

電光掲示板で番号が呼び出され、部屋に入る。ビザでも同様だったが、手続きは書類を出して窓口で対応してもらうのではなく、個室で担当者と面談するような形で行った。担当の方の質問にいくつか答えながら、担当者が端末にいろいろと打ち込んでいた。重要事項は滞在の目的と期間、住所だったと思う。住所は入居前だったが契約書のコピーを持っていき、そこに記載されている住所を確認してOKだった。また、同居する人の全員のパスポートも必要。

日本領事館のサイトには申請用紙があるように書かれていたが、私の場合は自分で書いて出すような書類は無かった。本当は受け付けで出さなければいけないものなのかも知れないが、対応してくれた人が代わりに書いてくれたのかもしれない。

一通り終わったら、住所と住んでいる人の一覧が印刷されたA4の紙を受け取った。ビザのように特別な証明という雰囲気はなく、住所と名前が書かれた単なる紙にしか見えないが、一応これが証明書のようだ。この紙は住民登録を解除するときにも必要らしい。ここでの手続きでは、英語だけでとくに不自由はしなかった。

登録後

住民登録後、市から公共交通の案内や子供の育児情報誌?や幼稚園案内が送られてきた。交通局の案内では、路線図や時刻表など、希望の路線や駅のものを無料で送ってもらえるらしく、いくつか申し込んだ。郵便かWebで申し込みができる。多くは駅でもらえるものと同じだと思うが、駅で販売されている有料のマップも無料で貰えた。

その他、納税者番号を通知する書類が全員に送られてきた。私の場合は現地では無所得(滞在先の大学からは給料を受けていない)なので、おそらく何ら関係がないものだが、子供たちにももれなく発行されていたので驚いた。単なるミスなのか、住民登録をしたら一律に割り当てる仕組みなのか分からないが、この手の番号は変な例外を設けるより、機械的に割り当てるほうが人を使わないので効率的だと思う。同僚にこの話をしたらありえない話だと笑っていたが、実際に税金の請求がない限りは放置でいいんじゃないかと言っていた。

追補(2016年)

 4年前と同じように登録することができたが、住居の証明(賃貸契約書)に同居人の名前が全員記載されていないため、最初の時点では自分しか住居登録ができなかった。至極まっとうな理由なので、前回はたまたま見逃してもらえただけのように思う。同居人を記載する追加の書類(家主のサインが必要)を用意して再度KVRに行き、全員の住居証明がもらえた。委任状を用意しておけば全員がいかなくてもOKでした。登録解除は書類に必要事項を埋めて提出(郵送でも良い)だけだった。